まるごとオムさん

ただの日記でごわす

日本のアルミサッシがアレすぎる

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これまで日本は幾度となく大地震が発生し、人や建物に甚大な被害を及ぼしていました。

 

そんな地震大国日本だからこそ、住まいの地震に対する基準強化が必要となり、耐震性能が幾度となく見直され、義務化されるようになりました。

 

一定の耐震性能をクリアしなければ我々が住む家が建てられないような仕組みになっています。

 

そして2020年からは更にもう1つの性能が義務化。

 

それが省エネルギー性能」です。

 

この省エネルギー性能の適合が義務化されるとどうなるのか?

 

いまの建築基準法で定められる耐震、防火、耐火と同じように、

 

一定の省エネルギー基準を満たさない住宅は建築確認の許可が下りず、建築することが出来なくなります。

 

では、この省エネルギー基準を満たさない住宅が近年ではどれくらい建てられているのか??

 

国土交通省の調査によると、近年新築された住宅のおよそ半分は2020年以降に施行される省エネルギー性能の最低基準を満たしていないと言います。

 

その原因の1つが「アルミサッシ」、アルミの枠で作られた窓のことです。

 

日本の住宅で使用されている窓の中で最も多いのがこのアルミサッシ。

 

ポストに投函されている建売住宅のチラシを見てみると、アルミサッシのペアガラスを使用しているところが多くあります。

 

私が以前勤めていた会社でも「アルミサッシのペアガラス」を標準仕様にしていました。

 

加工のしやすさ、強度、耐火性、耐久性に優れたアルミサッシは、ワンランク上の樹脂サッシや木製サッシに比べて安価で取り付けることができるため、

 

少しでも利益を上げなければならない建築業者からは、大変人気がある窓です。

 

まだ20代で建築知識もなかった頃の僕は、アルミサッシのペアガラスこそ万能とお客様に勧めていたけれど、

 

万能と思い込んでいたアルミサッシには重大な欠点があったのです。

 

それは”断熱性能がクソ悪い”という欠点です。

 

アルミサッシ(ペアガラス)のU値は4.65w/㎡K

 

U値(熱貫流率)ってなんぞや?って方のために簡単に説明すると

 

1mあたりに1時間で逃げる熱の単位のこと。

 

”0から6.51”の数値で評価されていて、U値が”0”に近いほど、断熱性能が高いということになります。

 

僕自身もまだまだ勉強不足なので、専門的な話は出来ないけど、簡単にまとめれば

 

木製サッシ>樹脂サッシ>アルミサッシの順に断熱性能が高くなっていて、

 

アルミサッシの次に断熱性能が高い樹脂サッシは1000倍以上の断熱性能があります。

 

窓の性能がトップクラスのドイツではU値が0.9以下の窓を使用しており、中国でも2.0以下、お隣の韓国では1.6以下を推奨基準としています。

 

どれだけ日本が他の先進国に比べて劣っているのかがよくわかります。

 

日本のアルミサッシ(U値4.65w/㎡K)は、アメリカやヨーロッパでは性能がクソ悪すぎて、犬小屋でも使わない粗悪なものなんだとか。

 

僕が現在借りている賃貸マンションのサッシはアルミサッシですから、世界基準で見れば犬小屋以下ということになるわけですね。

 

確かに冬場とか結露が凄くて、拭いても拭いてもビショビショです。

 

窓に結露が発生するなんて、あるあるネタかと思っていたら、それは日本だけのお話。

 

ドイツでは窓の結露だけでなく、壁内の結露に関しても厳しく。

 

そもそも結露を引き起こすこと自体が誤った設計とみなされ、人体に害がある結露は重大な瑕疵であるという考え方なんだとか。

 

これが日本だったら、ほとんどの住宅が瑕疵だらけになります。

 

 

 

耐震一流

 

設備一流

 

断熱は三流

 

それが日本の家だ

 

 

  

世界ではこんな風に言われています。

 

本当に恥ずかしい話です。

 

だからこそ、国が重い腰を上げ2020年から省エネルギー性能の義務化を施工し、住宅の性能を世界基準まで上げようという狙いがあるのです。

 

今回は”窓の断熱性能”にスポット当てて学んでみました。

 

今後はより広く深いところまで勉強していこうと思います。

  

35年ローンを組んで手に入れたマイホームが、2020年以降では違法建築扱いされるなんて、考えただけでも恐ろしくなります。

 

自分の大切な資産を守るためにも、知識を武器にしましょう。

 

どんなことにも共通して言えることですが、自分の身を守るためには知識を蓄えることが最善の方法です。

 

日々の疑問に対して学ぶ姿勢を持つこと。

 

この考えを忘れずに、これからも生きていきたいと思った今日この頃でした。

 

今回の記事は、自分自身が学んだことのアウトプットとして書いてみました。

 

妻からは

 

「説明が難しすぎてよくわからんちん」

 

「U値のところで読むの挫けそうになったわ(^q^)」

 

と言われました(笑)

 

それでも読んでくれたことに感謝感謝です。

 

”わからない人もわかるように説明する難しさ”を教えてくれてサンキュー妻よ!って感じです。

 

おしまい